看護はチームワーク

アサーティブとは?をひたすら繰り返す2日間を過ごした。

今日木曜日、一日早く仕事納めました。すっごいタイミングがいい。
なにせ2日間いろんな感情に支配されながら仕事をしたから。
朝礼で上司がアサーティブなコミュニケーションを心がけましょうと言っていて、いったい何があったんだ?とハテナ浮かべながら聞いていた。今日の配置表を見ると、あれ?変わっている。その少ない情報だけでなんとなく何が起こったか察しがつく。看護師だとこういう汲み取る能力が人並み以上に培われる気がする。私だけかな?笑

今日の配置、私のうしろに本来いるべき人じゃない。でもその事実は変えられない。私は自分のすべき仕事をやる。ただそれだけ。という思いで業務が始まる。私達はチームで動く。その日の廊下にいる同僚4〜5人の看護師で複数のタスク(電話対応、患者対応、医師の補助、などなど)をこなす。看護師だけじゃなくて、医師、事務もいるから、本当は大きな集団ではある。周りの動きをみながら、たくさんのサインをキャッチし、処理していく。これ自体は得意である。そんななか、私は「ありがとう」を多用する。

本当に些細なことでも、ありがとうと伝えることで、その後の円滑なコミュニケーションとかに多いに役立っていると思う。そしてありがとうを言葉にすることで、言った方も言われたほうも笑顔になれる。しかめっつらでありがとうって言ってる人あまり見かけないですよね。もしそんな人がいたら、それは言わされてるだけだから、ノーカウント。

仕事中も結構笑っている自信はある。素直に嬉しいときもあれば、ただ面白おかしいとき、ちょっとした会話で相手が笑ってくれたら、良かったとなんだかほっとする。私たちのいる世界って、悲しいことが多いんですよ。人の痛み、哀しみ、辛みを分かち合い、気づかなくても心が傷つくことがある。私は新人の頃から良くナースだったけど、それは多分今も変わらない。他人だけど、もう関わっていたら見ず知らずの人間ではないわけで。その人を思う人たちの苦しみもあるわけで。その時はなんとか気丈に振る舞えても、後から糸が切れたように涙があふれる。悲しみ、無力さ、怒り、いろんな感情がただぐちゃぐちゃに混ざり合うだけ。

だからこそ、私はできるだけ笑顔でいて、その時々訪れる負の感情をできるだけ短くあるように。自分もその周囲もどうか穏やかであるように心がけている。それなのに、私のありがとうが永遠にスルーされ続ける事件が起こったんですよ。笑 「ありがとうございます!」に対して「無」ってなんですか?
脳内では上司の「アサーティブ」発言を無限ループしていたけど。自分はアサーティブ。自分はアサーティブ。コミュニケーションって二人いて初めて成り立つんだなと改めて考えさせられました。

そんな翌日、また配置が変わっている。今度は、また違うタイプの人がいる。あーやりにくい。融通の効かない人は苦手。そんなことをふと思いながらまた一日が始まる。順調に6時間ほど過ぎた頃、問題が発生。急遽他の部署にヘルプ要員出さないといけなくなった。「この人いけます。もう終わってるので、絶対いけます」と管理に伝えている姿が目に入る。嫌な予感がする。隙間を縫ってその人に会いに行く。さっきも言ったけど、私たちは多重業務をこなし常にダブル・トリプルタスク状態。それにこの人めちゃめちゃ仕事が丁寧。状況伺うと診療終わっているけど、かなりの業務を抱えている。ヘルプ先の状況が未知数なのだから、場合によって大惨事になりかねない。そもそも、その人の状況を聞きもしないで決めつけるのはいかがなものか。それが理解できない。自分が変わりにヘルプを申し出つつ、偶然か必然か、一度にたくさんのことが起き始める。病院ってそういうとこ。何が起こるか分からない。イレギュラーの連続。時間になったから帰りますって言える場所はあるかもしれないけど、それはいつもとは限らない。極論、目の前で困っている人がいて、時間なので帰りますと言えますか?って話だ。答えはノーですよね。

新人の頃から思っていた。「早く帰りなさい!」に対して。一刻でも早く帰りたいわ。好き好んで残業していると思ってんの?ともはや怒りしか芽生えない笑 私達は事務作業でも工場のライン作業でもしているわけじゃない。心身ともに病んでいる人を必死に看護してるの!痛かったら痛み止めを使い、不安だったらそばに寄り添い、状態の変化がないかずっと観察している。今この瞬間も何が起こるか分からない環境のなか、守るべき人たちのために一生懸命考え行動している。それが私たちの仕事だから。

決めつける人には痛い思いをしてもらうしかない。実感しないと分からないこともあると思う。だから業務を申し送って、予定通り派遣先に行く。人がいたら、業務を分かち合い、よりスムーズに全てが回る。一人欠けるだけでどれだけの痛手か。だから人を大事にして。私もあなたも、周りにいる人もみんな、大事な1ピース。その事実を忘れないで、仕事してほしい。誰かが我慢する仕事はどこかに絶対しわ寄せがくる。それを繰り返していては一人また一人減っていく。仲間が減るのは私たちだけじゃなくて、困ってるどこかの誰かにとっても損である。医療がより良い未来になるように、自分にできることを地道にやるだけ。

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